近所で不法投棄あり

先日、東京都中央区内でチラシまきをしている時に、道路に大型テレビが置いてあったのを発見しました。

不法投棄されたと思われるテレビ
不法投棄されたと思われるテレビ

どう見ても不法投棄です。悲しいですね。

テレビは家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)に指定された家電であり、本来なら消費者はリサイクル料金を払ってリサイクルしなければなりません。

この場所に不法投棄する人が他にもいるからか、傍には警告の貼り紙もあります。

警告の貼り紙
警告の貼り紙

不法投棄に悩まされるのは、人里離れた場所だけではなく、東京都中央区でも同様です。

不法投棄した人の理由が何かはわかりませんが、不法投棄をさせない、できない仕組み作りも、今まで以上に必要かもしれません。

中央区は人口が増えていますが、良いことばかりでなく良くないことも今後いろいろと起こりえます。治安が悪化していくことのないよう早め早めに対策を講じていきたいものです。

自転車シェアリングの相互利用

平成27年2月17日に4区(中央区、江東区、千代田区、港区)と東京都で自転車シェアリングの「基本協定」を締結しました。

これは、自転車シェアリング(レンタサイクル事業)を広域的に相互利用できるよう、実現を目指していくものです。

中央区ではまだまだ検討中ですが、お隣の各区では既に利用できます。
江東区…江東区臨海部(豊洲・お台場)コミュニティサイクル
千代田区…千代田区コミュニティサイクル事業実証実験
港区…港区自転車シェアリング

千代田区コミュニティサイクル
千代田区コミュニティサイクル

上の写真は千代田区コミュニティサイクルのポートの様子です。

カードリーダーも付いている
カードリーダーも付いている

カードリーダーも付いている立派な電動アシスト付自転車です。

各区の利用状況や事業の詳細は確認していませんが、他国で見かける自転車より相当高価な自転車のように思います。一台あたりいくらなのでしょうかね。

自転車を借りて利用する場合、所有する場合に比べて丁寧な使い方を期待するのは難しいと思います。その為、ハイテクで高価な自転車を導入するよりも、壊れるのもある程度前提に安価な自転車を導入した方が、導入コストや維持コストがはるかに少なく済むのではないでしょうか?

現在、江東区と千代田区と港区はいづれも株式会社ドコモ・バイクシェアが運営しています。今後4区で相互利用する場合、このままの仕組みで実施するのでしょうか?

税金の無駄遣いにならないよう、実施前に十分な検討が必要です。

町会・自治会ネットをもっと活性化させよう

地域での住民同士の繋がりを密にしておくことは、防犯や防災の強化にとても効果的であり、区民が安心した生活を送っていく上で、町会・自治会はとても大事な存在だと思います。

お祭りも町会活動の一つ
お祭りも町会活動の一つ

町会・自治会とは?
町会・自治会は地域住民がお互いの親睦を深め、住みよいまちをつくるために自主的に組織された団体です。現在、中央区には175の町会・自治会があり、生活環境の向上を目指し様々な活動を行っています。
■町会・自治会の主な活動
・会員相互の親睦活動、情報交換等
・防災、防犯、交通安全活動
・敬老行事、就学祝い、成人祝い等
・環境美化、資源リサイクルの推進
・青少年育成活動
・盆おどり大会等のイベント開催
■町会に加入しましょう
町会・自治会は、住民が自主的に組織し、運営する地縁団体であり、法人化されている町会もあります。 町会・自治会の活動は、防災・防犯活動をはじめ、安全で安心して暮らせるまちづくりの推進や良好な地域コミュニティの形成など、幅広い地域活動に取り組んでおり、わたしたちの一番身近な地域の絆です。ぜひ、町会・自治会に加入し、積極的に参加されて活力あるコミュニティをつくっていきましょう。(町会・自治会ネットより抜粋)

中央区では「町会・自治会ネット」というサイトを用意して、町会・自治会の情報公開を後押ししています。中央区ホームページのトップページから入ることができるので、覗いてみました。

団体検索で各町会・自治会の内容を見ることができます。積極的な町会・自治会は、独自にホームページやブログを用意して、活動予定や活動報告等を積極的に情報発信していますが、多くはとりあえずプロフィールを公開しただけで、一部は全く利用していない状況です。

イベントカレンダーにはどこの町会・自治会情報も記載されていません。

町会・自治会ネットは、利用規約に平成21年6月の日付が載っているので、この頃にできたサイトだと思います。中央区は多額のお金を使って開設し、管理運営しているはずです。それなのに、6年近くも経ってこの内容なのは、かなり残念な状態と言えます。

このサイトは町会・自治会の担当者が自らの情報を書き込んで情報発信していく形態になっているので、町会・自治会の担当者が積極的に書き込んでいけばサイトは活性化されます。しかし、現実的には皆さん忙しく、ネットをできる環境にない人や書き込みが不慣れな人も多いかと思います。

区はこの状況を放置せず、もっと積極的にサポートしていく必要があると思います。町会・自治会自身で書き込みが難しいなら、区の方で書き込む方法を考えても良いかも知れません。

この状態が今後も続くようだと、税金の無駄使いと言われかねません。町会・自治会ネットを活性化させるために、区は町会・自治会との交流をもっと密にした方が良さそうです。

意外と公園の多い中央区だが…

公園は、子どもにとっては遊び場であり、大人にとってはリフレッシュしたり花見をしたり、子どもと遊んだりもできます。災害時には避難場所にもなります。自治体にとっては賃貸収入を得られる貸しビル等と違って利用効率は良くないかも知れませんが、街の機能として欠くことのできない役割を担っています。

その為、公園はある程度の数や面積が必要であり、多いに越したことはありません。そこで、中央区にどのくらいの公園があるか他の区とともに調べてみました。

公園の数や面積、割合
公園の数や面積、割合

中央区には90の公園がありますが、23区では少ない方から3番目です。しかし公園面積は615,487㎡あり、区の面積に対する割合は6.05%で高い方から9番目となっています。主だった公園は、浜離宮恩賜庭園や浜町公園、石川島公園等です。

区の面積に対する公園の面積割合では、江戸川区(15.37%)、千代田区(14.63%)、渋谷区(10.86%)、江東区(10.73%)が10%を超えています。それぞれには、葛西臨海公園、北の丸公園・日比谷公園、代々木公園、夢の島公園・若洲海浜公園等の誰でも知っていそうな大きな公園があります。

区民1人あたりの面積は4.70㎡で6番目に広い数値になっています。ただ、調査日後も人口は急増しているので、徐々に下がっているはずです。また、お隣の千代田区とは大きな差があります。

一般的な中央区のイメージからしたら意外と公園があるように感じるかと思いますが、約4割を占める浜離宮恩賜庭園は有料で場所も区の端にあることから気軽には利用しづらく、身近に公園が充足しているとは言えません。

中央区は場所的に地価が高く、区が公園用に土地を購入することは現実的ではありません。再開発による公園整備や川沿いを公園化、建物の屋上を公園化する等して、地道に増やしていくべきです。

個人的には、首都高の地下通行部分(銀座8丁目付近~茅場町付近)にフタをして公園を増やすのが良いかと思っています。既にフタをして造った公園は数カ所あるので、造れないことはないはずです。実現したいですね!

中央区内のインフラ整備について

どの自治体でもインフラ(都市基盤)整備は重要課題です。インフラ整備とは、道路整備(必要な道路の確保や舗装等)や災害に強い街づくり(木造密集地や踏切の解消)等のことですが、中央区においても区民等が快適に生活していく上で、やるべきことは沢山あります。

例えば晴海や勝どき地区では、大江戸線の勝どき駅が利用者増加によってかなり混みあい(特に通勤時間帯)、区内では比較的最寄り駅まで遠い家が多いことから、勝どき駅の改修や新しい足の確保が求められています。
参照:勝どきや晴海の新しい移動手段

しかし、中央区の場合はどちらかと言うと、基本的な整備は既にできており、より良く改善するためや整備したもののメンテナンスが中心となっています。

例えば、日本の道路の中心地である日本橋の橋上には首都高速があり、何年も前から地中化の話が出ています。

日本橋の上空を通る首都高
日本橋の上空を通る首都高

日本一有名な橋ですし、歴史的にも重要な橋であることから、多くの人が地中化を望んでいますが、実際に工事をするとなると莫大な費用がかかります。中央区だけで対処できるレベルではないので、国や都が主体となり、首都高のメンテナンス時期に合わせて何とか実現してもらいたいものです。

中央区内の首都高速は初期の開通部分が多く、京橋から南は1962年に開通しているので、既に53年も経っています。日本橋の上空部分は1963年開通、箱崎あたりでも1971年開通で44年経っています(首都高の歴史より)。首都高中央環状線や東京外環自動車道の整備がかなり進んできたことから、一部を通行止めにしてでも早急に再整備し、大災害が起きても壊れることのないようにしておきたいものです。

また、電柱の地中化も近年盛んに求められています。その理由は主に「防災(大地震の時に電柱が倒壊して道路が遮断されてしまい、緊急車両が通れなくなってしまう可能性がある)」と「景観(電柱があることで街並みの美観を損ねている)」の面からです。区内の主要な通りは既に地中化していますが、一本中に入った通りは上空が電柱と電線に覆われた道路ばかりです。

電柱と電線が目立つ区内の道路
電柱と電線が目立つ区内の道路

まずは2020年の五輪までに、 優先順位を付けながら少しでも多くのインフラ整備をして、世界中の人に中央区(東京)が安心安全できれいな街であることをアピールしたいですね。

築地市場の跡地利用について名案!?

東京都中央区築地にある築地市場が豊洲へ移転する予定です。しかし、移転後の跡地利用は一部が環状2号線になる以外、まだ決まっていないようです。

そこで、跡地利用について独自案を考えてみました。

東京都中央卸売市場のホームページにある築地市場概要(平成26年度版)によると、市場の敷地面積は230,836㎡で、お隣の浜離宮恩賜庭園(250,215㎡)とあまり変わらないくらい広大な土地です。

これだけ広いと、どの様に利用していくかで、区民生活にも大きく影響を及ぼします。

築地市場場内の様子
築地市場場内の様子

松浦の独自案とは築地市場跡地(一部)に学校を誘致することです。

以前(2015年1月18日以降で数回にわたり)、中央区内の小学校から高校まで学校が少ないことを取り上げました。そして、松浦の4つの提言のうちの1つに私立学校の誘致と公立小中学校のレベルアップがあるように、中央区内の学校の少なさを危惧しており、レベルアップを図りたいと願っております。

私立に限定せず、都立でも区立でも外国の学校でも構いません。小学校から大学までの系列でも、中高一貫校でも、大学のみでも良いですが、場外市場が残ることから、食欲旺盛な大学生に場外で食事をしてもらえるよう、大学を含めた形態がベストだと思います。

大学キャンパスの敷地面積は実際どのくらいなのか、各大学のホームページで調べてみました。

青山学院大学青山キャンパス(渋谷区)68,306㎡
芝浦工業大学豊洲キャンパス(江東区)30,000㎡
上智大学四谷キャンパス(千代田区)47,365㎡
日本女子大学目白キャンパス(文京区)64,649㎡
日本体育大学世田谷キャンパス(世田谷区)39,895㎡
明治学院大学白金キャンパス(港区)39,383㎡
明治大学駿河台キャンパス(千代田区)35,988㎡

大学のキャンパスを都心に一つつくるには3万から6万㎡くらいが目安になりそうです。となると、環状2号線部分を除く築地市場の1/3から1/6程度で一つつくれるので、二つくらい来てもらっても良いかと思います。

以前、この話をある大学の理事長(当時)に直接したことがあります。お金がないと一蹴されてしまいましたが、土地は都から所有権移転せずに超長期の借地でも良いかと思います。

中央区は多くの大学発祥の地でもあります。中央区に足りないアカデミックさを補うことで、バランスの良い中央区が実現していくはずです。

みなさんは、どう思いますか?

区立駐輪場が4月から有料化!

中央区内にある区立の駐輪場が2015年(平成27年)4月利用分から有料化されます。

区立駐輪場が有料化へ
区立駐輪場が有料化へ

4月からの利用料は、一般区民が月々1,500円、学生は月々1,000円、区民以外が2,000円で、1年分まとめて払うと2,000円割引になります。詳しくは中央区のHP「駐車場・駐輪場」に載っています。

また、同じく4月から、自転車の放置禁止区域に止めておいて撤去された自転車は、3,000円の撤去費用を取られます。

中央区のHPによると、撤去の実施方法は「自転車に警告シールを貼付し一定時間(2時間程度)経過後、警告シールが残る自転車を撤去します。」。注意事項として「 自転車がガードレールや電柱、その他の工作物にチェーンなどで結び付けられている場合において、チェーンなどを切断しなければ自転車を撤去することができないときは、チェーンなどを切断します。この場合において、切断により生じた損害について、区は賠償しません。」と書かれています。

駐輪場使用の有料化は受益者負担、今後の駐輪場整備費用の捻出、他区とのバランス等を考えた結果で、放置自転車の撤去費用は作業員の人件費確保等を考えた結果だと思います。

しかし、これでは一時的に使用する人や区外から乗ってくる人がかなり困りそうですね。

ちょっとした用事で乗ろうにも、止めるところをかなり注意しなければならず、区外から乗ってきた人は、そもそもルールを知らない人が多いのではないでしょうか?

理解できる部分も勿論ありますが、規制・制約を増やすことで区民生活がどんどん息苦しくなっているように感じます。

中央区に限った事ではありませんが、街のあちこちで自転車が溢れています。区が努力しただけでは溢れた自転車はなくなりません。利用者や民間企業なども含めて、整備方法の発想を変える必要があるかもしれませんね。

皆さんはどう思いますか?

新築マンション近隣説明会に違和感あり!

中央区内には数多くのマンションが建っており、今も増え続けています。一定規模以上のマンション建設の際は、近隣住民向けに解体工事や新築計画等について説明会が開かれることになっていて、以前、あるマンションの説明会に参加してきました。

このような説明会は、工事中に音や振動、トラックの出入り等が発生するため、予め近隣住民に計画等を説明して理解してもらうことで、トラブルを回避する目的があります。

区内の工事現場(本文とは関係ありません)
区内の工事現場(本文とは関係ありません)

どの様な人が参加するのかと思ったら、工事が気になる近隣住民や工事に意見がある住民ばかりではなく、業者のような人が結構来ていました。何関係の業者かは不明です。

あくまで個人的意見ですが、工事はお互い様であり、常識の範囲で工事してもらえれば、近隣住民としては多少の我慢も必要かと思っています。大型車の走行を十分注意してもらいたいのと、なるべく土日祝日は完全に工事しないでもらいたいですが、施工業者の事情もあるでしょうから、近隣住民を気にかけているという姿勢が十分に伝わってくれば、それで良いかと思います。

しかし、今回の説明会ではどうしても違和感があると感じたことがひとつあります。

説明会で説明していた人が事業主(売主)でもなく、設計者でもなく、施工業者でもなく、総合企画会社だった点です。

マンションのチラシを見ると、事業者側の登場人物が小さな字で列挙してあります。このマンションの場合、登場してくるのは「売主(不動産会社)」「販売代理(不動産販売会社)」「設計管理(一級建築士事務所)」「施工(建設会社)」「管理会社(売主系列の管理会社)」以上、総合企画会社は出てきません。

つまり、近隣住民対策用に用意した会社と考えられます。事業者側はいつも依頼していることで何ら問題ないと考えているのでしょうが、住民側の心情としては、何故当事者以外の人が説明するの?住民を邪魔者扱いしているのでは?のような感じではないでしょうか。

事業者側のこのような姿勢はあまり歓迎できません。違反なことをしているわけではないでしょうから、行政指導の段階から少し変える必要があると感じました。

みなさんはどう思いますか?

 

みんなが車を手放すとマンションが廃れる!?

前回までマイカーに関する情報を3回続けて書いてきました。

中央区内のマイカー族はどのくらい?
自動車保有率は大幅に減っている!
マンションによってバラツキのある駐車場台数

今回は自動車保有率が影響を及ぼすマンションの維持管理についてです。

分譲マンションに区分所有者として住んでいる人は、管理組合を通してマンションの維持管理に努めていかなければなりません。購入時には販売業者や仲介業者から長期修繕等の話があったはずです。長期修繕計画のシミュレーションをみてみると、十数年ごとに大規模修繕が行われ、その費用を確保するために月々の修繕積立金が5年毎にアップするような内容になっているかと思います。

区分所有者が毎月払っている管理費・修繕積立金のうち、管理費は日々のマンション管理に必要なお金で、管理委託費用等に使われます。修繕積立金はマンションの修繕のために積み立てられます。健全な管理のためには、管理費も修繕積立金も計画通りの収入があって、支出も計画の範囲内であり、更には積立金が計画通りに積み上がっていくことがのぞましいです。

そこで大きなポイントになるのが「滞納がないこと」と「駐車場の稼働率が高いこと」の2点です。

滞納があれば管理や修繕の費用が足りなくなる可能性があり、マンションの資産価値にも影響するため、管理組合の理事や管理会社の担当者は頭が痛いところです。

駐車場の稼働率が低く、シミュレーション通りに使用料が入ってこないと、修繕積立金が不足してしまいます。中央区内の駐車場使用料は比較的高く、月額3万円なら1台空けば1年で積立金が36万円も計画を下回ってしまいます。10台なら360万円にもなります。

稼働率が下がらなければ問題ないのですが、自動車保有率は大幅に減っている!で書いたようにマイカーを持たない人がどんどん増えており、駐車場に空きのあるマンションも増えてきているようです。保有率を基にした平均値で言えば、10年前に63台の駐車場が満杯だったマンション(平成16年の保有率並み)が、現在では42台しか埋まらないような状況です。

最近はレンタカーで外車も気軽に借りられる
最近はレンタカーで外車も気軽に借りられる

修繕積立金が積み立て不足になれば、区分所有者の月々の積立額を増額するか、必要な修繕を諦めるかしかありません。

マイカーを持たない人が増えると、環境や健康面で良いことも多いですが、マンションの管理においては良いことばかりでないことを、区分所有者は理解しておかなければなりません。

区は現状でも耐震診断費用の助成等いろいろなサポートをしています。しかし、区内のマンションが適正に管理・修繕していくためには、もっともっと積極的に関与していくべきだと思います。それが災害に強い街にもつながります。

マンション名に違和感をおぼえたことはありませんか?

中央区内では9割くらいの人がマンションやアパート(一戸建て以外)住んでいますが、みなさん、マンション名をみて「何でこの名前?」と思ったことはありませんか?例えば、築地にあるマンションなのに名前が銀座マンションとか、新川にあるマンションなのに八重洲マンションのような感じです。個人的にはかなり前から気になっていたのですが、丁度良い機会なので、ここで問題提起してみたいと思います。

黒川紀章さん設計の有名なマンション(本文の内容とは関係ありません)
黒川紀章さん設計の有名なマンション(本文の内容とは関係ありません)

マンション名は分譲マンションなら売主が、賃貸マンションなら家主が決めて申請し、特に問題がなければ承認されて名前が決定するかと思います(区役所担当部署等に確認してはいません)。付けられる名前に一定の基準はあるはずですが、現状では余程変な名前や他と重複するような名前でなければ却下されていないようです。しかし、その結果が現状のマンション名になっているので、個人的には基準が少し緩いような気がしてなりません。

マンション名の傾向をみると、マンションが立地している場所の町名(築地・月島等)や、都・区の名前(東京・中央・東京中央等)、場所の意味を持たない横文字等が多く使われています。そのうち町名は立地する場所を特定する重要な言葉なので、当然正確な町名を使用するべきです。しかし、街を歩いていると違う地域の町名を使っているマンション名を時々みかけます。例を挙げてみましょう。

マンション名の例
マンション名の例

個人的な意見ですが、マンション名に地名を使用するなら、せいぜい「町名」か「最寄りの駅名」か「昔の町名」くらいかと思います。例えは中央区新川のマンションなら、「新川マンション」「八丁堀マンション」「茅場町マンション」「越前堀マンション」のような感じです。

マンションを販売する業者や入居者を募集する家主にとっては、少しでもイメージ良く売ったり貸したりしたいのは当然でしょうが、マンションはその土地に何十年も存在するものです。住む人が地域により愛着を持てるようにするためにも、地域が新たなマンション等を素直に受け入れるためにも、また誤解されないようにするためにも、多くの人にとって違和感のないマンション名にしてほしいものです。

中央区内では新築のマンションが増え続けています。今後のためにも、名付けられるマンション名の基準をいま一度考え直しても良いのではないでしょうか。