中央区内の鉄道駅は全て地下にある!

前回、インフラ整備の話をしましたが、中央区には整備状況がとても優れているものが多くあります。

代表的なのは鉄道です。区内にある全ての駅が地下にあります。
中央区内の駅
銀座線…銀座駅・京橋駅・日本橋駅・三越前駅
丸ノ内線…銀座駅
日比谷線…銀座駅・東銀座駅・築地駅・八丁堀駅・茅場町駅・人形町駅・小伝馬町駅
東西線…日本橋駅・茅場町駅
有楽町線…銀座一丁目駅・新富町駅・月島駅
半蔵門線…三越前駅・水天宮前駅
浅草線…東銀座駅・宝町駅・日本橋駅・人形町駅・東日本橋駅
新宿線…馬喰横山駅・浜町駅
大江戸線…月島駅・勝どき駅・築地市場駅
京葉線…八丁堀駅
総武快速線…新日本橋駅・馬喰町駅

新しくなった東京メトロの地下出入口
新しくなった東京メトロの地下出入口

日本国内で全ての駅が地下にある区市町村は、他にはないと思います。

線路自体もJR東京駅と神田駅の間の僅か200~300mだけ高架ですが、他は全て地中化してあります。

駅と線路がある場所は、「地上」か「高架(橋上駅)」か「地下」です。

地上にあると、乗降に階段の上り下りが不要な場合もありますが、駅と線路によって街が分断されてしまいます。踏切を多数設置すれば少しは分断を回避できますが、踏切は事故の危険性があり、ラッシュ時はほとんど開かない可能性もあります。沿線への騒音対策も必要になります。

高架(橋上駅)だと、街の分断を回避でき、高架下の有効利用もできますが、大きな構造物によって景観には大きな影響がでます。沿線への騒音対策もある程度は必要になります。

地下であれば、街の分断を回避でき、景観上もすっきりし、沿線への騒音対策も不要です。

これから整備する場所では、地上から高架または地下へ移設するのが一般的です。高架よりも地下を求める声の方が多いかと思いますが、地下化の方が工事費用は多くかかり、地下道や給排水管等があって地中化しづらい場所もあり、全てで地下へ移設できるわけではありません。

中央区は幸いなことに全ての駅が既に地下にあるので、新たな移設費用はかからず(メンテナンス費用は必要)、自治体が一部負担するようなこともありません。

優れた鉄道網や予算の優位性を活かして、もっともっと魅力ある中央区にしていきたいですね!

中央区内のインフラ整備について

どの自治体でもインフラ(都市基盤)整備は重要課題です。インフラ整備とは、道路整備(必要な道路の確保や舗装等)や災害に強い街づくり(木造密集地や踏切の解消)等のことですが、中央区においても区民等が快適に生活していく上で、やるべきことは沢山あります。

例えば晴海や勝どき地区では、大江戸線の勝どき駅が利用者増加によってかなり混みあい(特に通勤時間帯)、区内では比較的最寄り駅まで遠い家が多いことから、勝どき駅の改修や新しい足の確保が求められています。
参照:勝どきや晴海の新しい移動手段

しかし、中央区の場合はどちらかと言うと、基本的な整備は既にできており、より良く改善するためや整備したもののメンテナンスが中心となっています。

例えば、日本の道路の中心地である日本橋の橋上には首都高速があり、何年も前から地中化の話が出ています。

日本橋の上空を通る首都高
日本橋の上空を通る首都高

日本一有名な橋ですし、歴史的にも重要な橋であることから、多くの人が地中化を望んでいますが、実際に工事をするとなると莫大な費用がかかります。中央区だけで対処できるレベルではないので、国や都が主体となり、首都高のメンテナンス時期に合わせて何とか実現してもらいたいものです。

中央区内の首都高速は初期の開通部分が多く、京橋から南は1962年に開通しているので、既に53年も経っています。日本橋の上空部分は1963年開通、箱崎あたりでも1971年開通で44年経っています(首都高の歴史より)。首都高中央環状線や東京外環自動車道の整備がかなり進んできたことから、一部を通行止めにしてでも早急に再整備し、大災害が起きても壊れることのないようにしておきたいものです。

また、電柱の地中化も近年盛んに求められています。その理由は主に「防災(大地震の時に電柱が倒壊して道路が遮断されてしまい、緊急車両が通れなくなってしまう可能性がある)」と「景観(電柱があることで街並みの美観を損ねている)」の面からです。区内の主要な通りは既に地中化していますが、一本中に入った通りは上空が電柱と電線に覆われた道路ばかりです。

電柱と電線が目立つ区内の道路
電柱と電線が目立つ区内の道路

まずは2020年の五輪までに、 優先順位を付けながら少しでも多くのインフラ整備をして、世界中の人に中央区(東京)が安心安全できれいな街であることをアピールしたいですね。