中央区内では9割くらいの人がマンションやアパート(一戸建て以外)住んでいますが、みなさん、マンション名をみて「何でこの名前?」と思ったことはありませんか?例えば、築地にあるマンションなのに名前が銀座マンションとか、新川にあるマンションなのに八重洲マンションのような感じです。個人的にはかなり前から気になっていたのですが、丁度良い機会なので、ここで問題提起してみたいと思います。
マンション名は分譲マンションなら売主が、賃貸マンションなら家主が決めて申請し、特に問題がなければ承認されて名前が決定するかと思います(区役所担当部署等に確認してはいません)。付けられる名前に一定の基準はあるはずですが、現状では余程変な名前や他と重複するような名前でなければ却下されていないようです。しかし、その結果が現状のマンション名になっているので、個人的には基準が少し緩いような気がしてなりません。
マンション名の傾向をみると、マンションが立地している場所の町名(築地・月島等)や、都・区の名前(東京・中央・東京中央等)、場所の意味を持たない横文字等が多く使われています。そのうち町名は立地する場所を特定する重要な言葉なので、当然正確な町名を使用するべきです。しかし、街を歩いていると違う地域の町名を使っているマンション名を時々みかけます。例を挙げてみましょう。
個人的な意見ですが、マンション名に地名を使用するなら、せいぜい「町名」か「最寄りの駅名」か「昔の町名」くらいかと思います。例えは中央区新川のマンションなら、「新川マンション」「八丁堀マンション」「茅場町マンション」「越前堀マンション」のような感じです。
マンションを販売する業者や入居者を募集する家主にとっては、少しでもイメージ良く売ったり貸したりしたいのは当然でしょうが、マンションはその土地に何十年も存在するものです。住む人が地域により愛着を持てるようにするためにも、地域が新たなマンション等を素直に受け入れるためにも、また誤解されないようにするためにも、多くの人にとって違和感のないマンション名にしてほしいものです。
中央区内では新築のマンションが増え続けています。今後のためにも、名付けられるマンション名の基準をいま一度考え直しても良いのではないでしょうか。