前回の中央区内のマイカー族はどのくらい?で、中央区の乗用車の保有台数が、平成に入ってからずっと3万台強で推移している話をしました。
しかし、この間、中央区はバブルの後遺症で地価は下落し続け、人口も平成9年に7万人強まで大きく減り続けました。その後は反転して地価は上昇し始め、人口は倍近い14万人近くまで増えています。
では、乗用車の保有台数と人口や世帯数にどのような関係があるか、過去30年間の推移を図表にしてみました。
直近の平成25年を16年前の平成9年と比べると、乗用車の台数は31,239台→31,649台とほとんど変化はありませんが、世帯数は34,597世帯→74,293世帯(2.1倍)、人口も72,090人→128,628人(1.8倍)と大きく増えています。
乗用車の保有率を見てみると、マイカーを持っている世帯(乗用車/世帯)は9割から4割(90.3%→42.2%)へ大幅に減少し、マイカーを持っている人(乗用車/人口)でみても、5人に2人から4人に1人(43.3%→24.4%)へ大きく減っています。グラフで見ると減り方がよくわかります。
つまり、中央区は最近の15年くらいで人口が大幅に増えましたが、乗用車の保有台数はほとんど変わっていません。その結果、乗用車の保有率は大きく下がっています。
新しく中央区民になる人の多くがマイカーを持っていなく、マイカーを持っていた区民も積極的に手放している現実がありそうです。
このような統計は駐車場整備に関する区政にも反映されていかなければなりません。
次回に続く…