中央区は女性にとって住みやすい街!!

中央区の人口の話は以前、中央区は生産年齢人口の割合が高い個性的な中央区の人口ピラミッドで触れましたが、今回は違った角度からまた中央区の特徴をお伝えしたいと思います。

下記の表は東京23区各区の人口総数に占める女性の割合をまとめたものです。

東京23区の人口男女比率
東京23区の人口の女性比率

資料:公益財団法人特別区協議会『特別区の統計平成25年版』

中央区は女性比率が52.4%で、目黒区(52.8%)、港区(52.7%)に続いて3番目(文京区と同率)に高くなっています。もし人口が千人なら、女性524人男性476人と言うことになります。各区で大差があるわけではありませんが、女性比率が最も低いお隣の台東区(48.9%)とは3.5%も差があります。

女性の方が平均寿命が長いこともあり、日本全体では総人口1億2712万2千人のうち、男性6181万2千人に対し女性が6531万人と女性の方が350万人も多くなっています(平成26年8月1日現在総務省統計局調べ)。女性比率は51.4%です。

しかし、中央区は高齢の方だけでなく、20歳代~40歳代でも女性の方が多く、若い女性にとっても住みやすい区と言えそうです。

住みやすい理由はいろいろあるでしょうが、利便性や治安の良さも挙げられるかと思います。男性には住みづらいから女性比率が高いということでなければ、大いに歓迎したい比率ですね!

自動車保有率は大幅に減っている!

前回の中央区内のマイカー族はどのくらい?で、中央区の乗用車の保有台数が、平成に入ってからずっと3万台強で推移している話をしました。

しかし、この間、中央区はバブルの後遺症で地価は下落し続け、人口も平成9年に7万人強まで大きく減り続けました。その後は反転して地価は上昇し始め、人口は倍近い14万人近くまで増えています。

では、乗用車の保有台数と人口や世帯数にどのような関係があるか、過去30年間の推移を図表にしてみました。

自動車保有率
自動車保有率

直近の平成25年を16年前の平成9年と比べると、乗用車の台数は31,239台→31,649台とほとんど変化はありませんが、世帯数は34,597世帯→74,293世帯(2.1倍)、人口も72,090人→128,628人(1.8倍)と大きく増えています。

乗用車の保有率を見てみると、マイカーを持っている世帯(乗用車/世帯)は9割から4割(90.3%→42.2%)へ大幅に減少し、マイカーを持っている人(乗用車/人口)でみても、5人に2人から4人に1人(43.3%→24.4%)へ大きく減っています。グラフで見ると減り方がよくわかります。

自動車保有率の推移
自動車保有率の推移

つまり、中央区は最近の15年くらいで人口が大幅に増えましたが、乗用車の保有台数はほとんど変わっていません。その結果、乗用車の保有率は大きく下がっています。

新しく中央区民になる人の多くがマイカーを持っていなく、マイカーを持っていた区民も積極的に手放している現実がありそうです。

このような統計は駐車場整備に関する区政にも反映されていかなければなりません。

次回に続く…

中央区内のマイカー族はどのくらい?

東京都中央区は移動がとても便利な場所なので、マイカーを持たない生活をしている人が沢山います。筆者自身も中央区民になってからマイカーを手放した一人ですが、みなさんはどうしているのでしょうか?

街中では今日も多くの自動車を見かけますが、業務用や他の地域から乗り入れてくる自動車が多いので、感覚的にどのくらいの人がマイカーを持たない生活をしているかは見当もつきません。

そこで、統計からまずは中央区内の保有台数を調べてみました。下記のグラフは、中央区内の保有乗用車(普通車と小型車の計)が何台か、昭和58年度から平成24年度まで30年間の推移を表したものです。

乗用車保有台数の推移
乗用車保有台数の推移

昭和58年に24,542台(普通車4,676台、小型車19,866台)だった乗用車数は徐々に増え、平成3年には32,162台(普通車11,080台、小型車21,082台)まで増えました。この頃は不動産バブルですね!

バブルがはじけた頃から乗用車数は増えなくなりましたが、大きく減ることもなく、その後21年間は3万台強で推移しています。直近の平成24年は31,649台(普通車21,210台、小型車10,439台)となっています。

中央区内の乗用車数は、3万台を超えた平成元年から今日までほとんど変化がありません(普通車が大きく増えて小型車が大きく減ってはいますが)。この間、不動産市況は大きく変化し、居住人口も大きく変化しています。この結果は偶然なのでしょうか?

次回は乗用車の保有台数と人口や世帯数との関係について掘り下げてみていきます。