マンションによってバラツキのある駐車場台数

前回の自動車保有率は大幅に減っている!で書いた通り、中央区民の自動車保有率は減り続けています。平成25年の世帯あたり保有率は42.6%、1人当りの保有率は24.6%です。この保有率はマンションの新規開発や維持管理に大きく影響を及ぼします。

最近の新築マンションの総戸数(世帯数)と駐車場台数を、チラシからいくつか拾ってみました。カッコ内は総戸数に対する駐車場台数の割合です。

Aマンション 総戸数1420戸 駐車場673台 (47%)
Bマンション 総戸数1084戸 駐車場481台 (44%)
Cマンション 総戸数387戸 駐車場104台 (27%)
Dマンション 総戸数47戸 駐車場12台 (26%)
Eマンション 総戸数44戸 駐車場6台 (14%)
Fマンション 総戸数33戸 駐車場4台 (12%)
Gマンション 総戸数23戸 駐車場記載なし(不明)

AマンションやBマンションは総戸数に対する駐車場の台数が40%であり、直近の自動車保有率(42.6%)を意識した台数なのかもしれません。他のマンションは保有率よりもかなり少なめに設定してあります。

総戸数が違えば駐車場台数も当然違ってきますが、総戸数に対する駐車場台数の割合は統一されているわけではありません。中央区内でもエリアによって割合に差があったり、間取り(想定する世帯像)によって差があったりもします。

ガソリンスタンドで見かけた可愛い車
中央区内のガソリンスタンドで見かけた可愛い車(本文とは関係ありません)

新築マンションの場合、指導要綱に沿って開発業者が駐車場の設置台数を決めるわけで、一定以上の規模になれば身障者用の駐車場確保が必要なものの、具体的な台数の制約まではなさそうです(詳しくは区役所担当部署に確認が必要)。

では、マンション住民にとっては駐車場は多い方が良いのでしょうか?少ない方が良いのでしょうか?

賃貸で住んでいるマイカー所有者にとっては、駐車場はなければ困るので、満杯になることがないくらい駐車場は多い方が良いはずです。賃貸で住んでいてマイカーを所有していない人にとっては、駐車場のことはどうでも良いことでしょう。

分譲マンションに区分所有者として住んでいる人も、マイカー所有者であれば駐車場は多い方が良く、マイカーのない人は関心がないかもしれません。

しかし、区分所有者の場合は賃貸で住んでいる人と同じ意識では後々大きな問題が生じるかもしれません。何故なら、分譲マンションは区分所有している自分たちがマンションを維持管理していかなければならないからです。

大きな問題はとは何か?続きは次回!

自動車保有率は大幅に減っている!

前回の中央区内のマイカー族はどのくらい?で、中央区の乗用車の保有台数が、平成に入ってからずっと3万台強で推移している話をしました。

しかし、この間、中央区はバブルの後遺症で地価は下落し続け、人口も平成9年に7万人強まで大きく減り続けました。その後は反転して地価は上昇し始め、人口は倍近い14万人近くまで増えています。

では、乗用車の保有台数と人口や世帯数にどのような関係があるか、過去30年間の推移を図表にしてみました。

自動車保有率
自動車保有率

直近の平成25年を16年前の平成9年と比べると、乗用車の台数は31,239台→31,649台とほとんど変化はありませんが、世帯数は34,597世帯→74,293世帯(2.1倍)、人口も72,090人→128,628人(1.8倍)と大きく増えています。

乗用車の保有率を見てみると、マイカーを持っている世帯(乗用車/世帯)は9割から4割(90.3%→42.2%)へ大幅に減少し、マイカーを持っている人(乗用車/人口)でみても、5人に2人から4人に1人(43.3%→24.4%)へ大きく減っています。グラフで見ると減り方がよくわかります。

自動車保有率の推移
自動車保有率の推移

つまり、中央区は最近の15年くらいで人口が大幅に増えましたが、乗用車の保有台数はほとんど変わっていません。その結果、乗用車の保有率は大きく下がっています。

新しく中央区民になる人の多くがマイカーを持っていなく、マイカーを持っていた区民も積極的に手放している現実がありそうです。

このような統計は駐車場整備に関する区政にも反映されていかなければなりません。

次回に続く…

中央区内のマイカー族はどのくらい?

東京都中央区は移動がとても便利な場所なので、マイカーを持たない生活をしている人が沢山います。筆者自身も中央区民になってからマイカーを手放した一人ですが、みなさんはどうしているのでしょうか?

街中では今日も多くの自動車を見かけますが、業務用や他の地域から乗り入れてくる自動車が多いので、感覚的にどのくらいの人がマイカーを持たない生活をしているかは見当もつきません。

そこで、統計からまずは中央区内の保有台数を調べてみました。下記のグラフは、中央区内の保有乗用車(普通車と小型車の計)が何台か、昭和58年度から平成24年度まで30年間の推移を表したものです。

乗用車保有台数の推移
乗用車保有台数の推移

昭和58年に24,542台(普通車4,676台、小型車19,866台)だった乗用車数は徐々に増え、平成3年には32,162台(普通車11,080台、小型車21,082台)まで増えました。この頃は不動産バブルですね!

バブルがはじけた頃から乗用車数は増えなくなりましたが、大きく減ることもなく、その後21年間は3万台強で推移しています。直近の平成24年は31,649台(普通車21,210台、小型車10,439台)となっています。

中央区内の乗用車数は、3万台を超えた平成元年から今日までほとんど変化がありません(普通車が大きく増えて小型車が大きく減ってはいますが)。この間、不動産市況は大きく変化し、居住人口も大きく変化しています。この結果は偶然なのでしょうか?

次回は乗用車の保有台数と人口や世帯数との関係について掘り下げてみていきます。

日頃から防犯意識をもっておこう!

中央区に20年住んでいて犯罪にあうようなことは特にありませんでした(facebookの方で2015年1月7日に書いた腕時計詐欺(未遂)くらい)が、何かと物騒な世の中になってきたので、日頃から防犯意識や、防災意識等はもっておきたいところです。

まずは今すぐにでもできる事を紹介します。

警視庁に「メールけいしちょう」と言うメール配信サービスがあります。犯罪の発生情報や犯罪防止に必要な防犯情報等をメールで知らせてもらえます。警察署単位で受信情報のエリアを選択でき、情報内容も通り魔とかひき逃げ等から必要なものを選択できるようになっています。

もう一つ、中央区がメール配信している「ちゅうおう安全・安心メール」。こちらは犯罪情報以外に、気象情報や地震情報等も知らせてもらえます。今日は大雪の情報が届きました。防犯関係では、中央区内で昨日還付金詐欺の電話があったとの情報が届きました。

日々情報を受取っていると、防災や防犯等への意識付けが自然に身についていくのではないかと思います。

みなさんも是非登録してみては如何でしょうか。